研課題
J-GLOBAL ID:202204021051711121  研究課題コード:14538500

難治性がんに有効な白金錯体と標的指向性DDSを組み合わせた次世代がん治療薬の開発

実施期間:2014 - 2015
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 薬学部, 准教授(移行) )
研究概要:
7種類の制がんテトラゾラト架橋白金(II)二核錯体を新たに合成し、標的指向性DDSキャリアとの複合体を形成させ、そのin vitroおよびin vivo活性を検討した。設定した目標には届かなかったものの、DDSキャリア導入による効果は、B16悪性黒色腫移植マウスの延命率において明らかに認められた。DDS標的分子を細胞表面に過剰発現しているがんに対しては、延命率を比較できる系での実験は行わなかったが、有効な腫瘍抑制率を示した。さらに、DDSを導入せずともマウスに移植した腫瘍の増殖を99.8%抑制する錯体を見いだすことに成功した。今後はこの錯体を基盤に様々なDDSキャリアとの組み合わせを模索しながら、創薬研究を進める予定である。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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