抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本誌2011年11月号では統計地図を作成する場合に統計データの実数値,あるいはその実数値が総数に占める割合を利用する際の注意点を示した。本論文では,後者の場合に各地域の人口や世帯などのデータ数が少ないとき,同じような値を示していても地域の様相が異なることを説明した。まず,統計GIS(Geographic Information System)ソフトウェアG-Censusの統計地図作成機能を用い,東京都府中市の町丁字別高齢化率で塗り分け地図を作成した。具体的には,1)「統計地図を作る」ボタンのクリック,2)地域(東京都府中市)の選択,3)統計項目(平成17年国勢調査の老年人口割合)の選択,4)グラフ作成,5)「地図の塗り分け」での塗り分け方法,階級数,階級値,色の設定を行った。作成された塗り分け地図からは概ね中央部に点在する日吉町,多磨町3丁目,浅間町,矢崎町5丁目,東芝町,幸町3丁目の高齢化率は低いがもともと常住人口が少ない地域と,自衛隊の基地や工場とその社宅など高齢者が少ない地域といった様相の違いがあった。すなわち,割合や比率を用いて統計地図を作成する場合にはデータ数に注意し,地域の特徴を正確に把握する必要があることを論じた。