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J-GLOBAL ID：201602271766213283   整理番号：16A0751837

二区画の4-クロロフェノラートに基づく二核金属(II)-アセタート錯体:合成,構造,磁気特性,DNA相互作用およびホスホジエステル加水分解

Dinuclear metal(ii)-acetato complexes based on bicompartmental 4-chlorophenolate: syntheses, structures, magnetic properties, DNA interactions and phosphodiester hydrolysis

著者 (10件)： Massoud Salah S. (Department of Chemistry, University of Louisiana at Lafayette, Lafayette, LA 70504, USA. [e-mail]) ,  Ledet Catherine C. ,  Junk Thomas ,  Bosch Simone ,  Comba Peter ,  Herchel Radovan ,  Hosek Jan ,  Travnicek Zdenek ,  Fischer Roland C. ,  Mautner Franz A.
資料名： Dalton Transactions  (Dalton Transactions)
巻： 45  号： 32  ページ： 12933-12950  発行年： 2016年08月28日 
JST資料番号： A0270A  ISSN： 1477-9226  CODEN： DTARAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 一連の二核金属(II)-アセタート錯体:[Ni₂(μ-L^ClO)(μ₂-OAc)₂](PF₆)・3H₂O (1),[Ni₂(μ-L^ClO)(μ₂-OAc)₂](ClO₄)・CH₃COCH₃ (2),[Cu₂(μ-L^ClO)(μ₂-OAc)(ClO₄)](ClO₄) (3),[Cu₂(μ-L^ClO)(OAc)₂](PF₆)・H₂O (4),[Zn₂(μ-L^ClO)(μ₂-OAc)₂](PF₆) (5)および[Mn₂(L^Cl-O)(μ₂-OAc)₂](ClO₄)・H₂O (6),ここでL^ClO^-=2,6-bis-ビス[ビス(2-ピリジルメチル)アミノメチル]-4-クロロフェノレートが合成された。錯体は分光技術および単結晶X線結晶学によって構造的に特性評価された。二重架橋したアセタート配位子をもつ6-配位幾何学的配置がNi(II),Zn(II)およびMn(II)錯体1,2,5および6中で見出され,一方Cu(II)錯体では5-配位種が4で,および二重架橋した二金属コアをもつ混合5-および6-配位幾何学的配置が3において観測された。錯体1~4および6の磁気特性が可変温度で研究され,1,2,4および6では弱いから非常に弱い反強磁性相互作用(J=-0.55から-9.4cm^-1)および3では強磁性結合(J=15.4cm^-1)を示した。これらの結果は,B3LYP/def2-TZVP(-f)レベルの理論でおこなわれたDFT計算と一致した。生理学的条件下で,超コイルプラスミドds-DNAとの二核錯体1~5の相互作用は,いかなる顕著なヌクレアーゼ活性も示さなかったが,しかしNi(II)錯体1および2はds-DNAの超コイル配座を解く強い能力を示した。Ni(II)錯体のDNAとの相互作用に関しておこなわれた機械論的研究は,巻き戻しプロセスにおけるニッケル(II)イオンの重要な役割を示した。DNA研究との組み合わせにおいて,錯体1,3,および5のホスファターゼ活性が,25°Cでの5.5~10.5のpH範囲でのビス(2,4-ジニトロフェノール)ホスファート(BDNPP)のホスホジエステル加水分解によって調べられた。pH7および10.7でおこなわれたMichaelis-Menten速度論は,触媒効率k_cat/K_M (k_cat=触媒速度定数,K_M=基体結合定数)が順番:Ni(II),1>Zn(II),5>Cu(II),3で低下することを示した。同様の傾向がpH=7でのターンオーバー数でも観測された。結果が,配位幾何学的配置および金属中心の性質ならびに区画フェノキシド配位子による立体環境に関連して議論された。Copyright 2016 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *ニッケル錯体 ,  フルオロリン酸塩 ,  *銅錯体 ,  *亜鉛錯体 ,  *マンガン錯体 ,  *化学結合 ,  *磁気的性質 ,  *加水分解 ,  X線回折 ,  交換相互作用 ,  結合 ,  密度汎関数法 ,  *DNA【核酸】 ,  酵素活性度 ,  ホスファターゼ ,  酵素反応速度論 ,  二核錯体 ,  分子間相互作用 ,  *触媒活性 ,  フェノール類 ,  芳香族塩素化合物 ,  Michaelis-Menten速度論 ,  *クロロフェノール類 ,  ヌクレアーゼ活性 ,  プラスミドDNA ,  *ホスホジエステル結合 ,  単結晶X線回折 ,  反強磁性相互作用 ,  超螺旋DNA ,  脂肪酸 ,  薬物
準シソーラス用語： 強磁性結合 ,  超コイルDNA

分類 (2件)： 第11族,第12族元素の錯体  (CE01050Y) ,  その他の触媒  (CB06123Z)

物質索引 (2件)： 酢酸 ,  2,6-ビス[ビス(2-ピリジニルメチル)アミノメチル]-4-クロロフェノール

タイトルに関連する用語 (10件)： 区画 ,  4-クロロフェノラート ,  核 ,  アセタート ,  錯体 ,  磁気特性 ,  DNA ,  相互作用 ,  ホスホジエステル ,  加水分解