抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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既存データベースを利用してミドルウェアでデータベース複製を行う手法において,トランザクション中の更新ごとに複製を行う同期複製手法は,データベースの一貫性を損なうことなく,照会中心のアプリケーションの性能を向上することが可能である。しかし,従来手法は,レプリカをまたがったデッドロックを検出できない,繰返し可能読取りの分離性を提供できない問題がある。本論文では,排他制御をミドルウェア内で行うことで,繰返し可能読取りの分離性を保障し,かつ,デッドロックを検出可能とする同期複製ミドルウェア,Yamaを提案する。Yamaの排他制御は,SQL記述の解析とレプリカへの直接問合せで,SQLを処理する際に必要となるロック対象を特定し,Yama内の排他制御機構よりロックを獲得する。また,各レプリカに非コミット読込み分離性の処理を要求することで,レプリカ内部の排他制御で処理が停滞することを防ぐ。我々は,本手法をTPC-Wに適用したところ,従来手法に比べ,高いスループットを示すことが分かった。(著者抄録)