抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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放射光施設に用いる短周期・強磁場アンジュレータとしてバルク超伝導体の誘導電流を利用する方法での実現法を提案している。X線コヒーレント光の単色性を追求するには周期の短く強い磁場を発生できるアンジュレータが必要で,その実現に単一ソレノイドコイル内に上下に互い違いにバルク超伝導磁石を配列させるスタガード構造を採用した。超伝導体の内部に誘起される誘導電流による周期磁場発生を動作原理とした。従来の強磁性永久磁石を用いた場合と比較して磁場のばらつきに課題があるものの均一度や磁場分布の制御性に優れるなど彼我の得失を論じている。バルク磁性体にはREBaCuOを用い周期磁場生成・制御試験ならびに端部磁場補正試験を行っている。ソレノイドの中心軸上に周期交流磁場が形成されたがピーク磁場のばらつきが2-5%と大きく課題が残った。端部磁場の補正は機械加工で可能なことを確認した。磁場強度は数mTにとどまり,実用域1Tを目指したモデル解析では磁界強度2.8Tも可能という結果を得ている。