抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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人工知能や,画像処理などの分野のハードウェア実装のため,回路面積を小さくできる計算方法の需要が高まっている。ストカスティックコンピューティングでは算術演算を単純な論理回路で実装できるため,注目を集めている。ストカスティックコンピューティングでは,ランダムに生成されたビット列(ストカスティック数)が論理回路に1ビットずつ入力される。同じ値を複数回回路中で使用する場合,ストカスティック数を複製する必要があるが,複製されたものが独立でない場合,それらを用いた演算の出力は正しいものにならない。本稿では,RRR複製器と呼ばれる複製器を紹介し,再収斂を持つ合成関数回路にそれを実装,評価する。RRR複製器ではビット並び替えによって複製され,複製されたストカスティック数は入力ストカスティック数に対して等しい値と独立なビット列を持つ。このRRR複製器を合成関数回路に埋め込み,その精度をシミュレーションにより算出し,論理合成によりその面積と遅延を算出する。合成関数回路に実装した際に,既存の複製器と比べてMSEを64%-94%削減することを確認した。(著者抄録)