文献

J-GLOBAL ID：201902274356298317   整理番号：19A2681943

浮体施設係留鎖に対する摩耗量推定手法の提案

Proposal of Wear Estimation Method for Mooring Chain of Floating Structures

クリップ

著者 (4件)： 武内崇晃 (九州大学大学院工学府海洋システム工学専攻) ,  藤公博 (九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門) ,  宇都宮智昭 (九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門) ,  後藤浩二 (九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門)
資料名： 日本船舶海洋工学会論文集  (Journal of the Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers)
巻： 29  ページ： 77-87(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： G0242B  ISSN： 1880-3717  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： これまで,浮体施設の係留鎖の摩耗推定法は確立されておらず,現在は,経験的方法に依存している。本研究では,1)有限要素法による連結間の摩耗解析と,2)係留システムの応答解析とを組み合わせた数値解析を行い,操業中の係留チェーンの摩耗量を推定する方法を確立した。提案方法の有効性は,実際の海域での実測値と比較することで確認した。その結果,提案した方法で推定した摩耗量は一般的に測定値に近いことが分かった。しかし,海底と係留鎖間の接地点における推定摩耗量はかなり過大評価されていることも確認された。この結果は,連結(スナップ荷重,弾性変形,摩擦),連結の挙動(付着,転がり,非接触)および外部力(風,電流)の間に生じる影響の不十分な考察に起因する可能性があった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 浮体 ,  構造物 ,  *係留 ,  *摩耗 ,  重量 ,  *予測技法 ,  有限要素法 ,  数値解析 ,  係留装置 ,  応答解析 ,  測定データ ,  有効性 ,  接地 ,  摩耗量 ,  予測値 ,  *機械的性質 ,  *性質
準シソーラス用語： 過大評価 ,  係留システム ,  *鎖

分類 (2件)： その他の海洋土木  (RC14040W) ,  風力発電  (NB03120Q)

引用文献 (23件)：

• 1) 日本海事協会:浮体式洋上風力発電設備に関するガイドライン 初版,2012.
• 2) Holm, R.: Electrical Contacts 1st ed, Gerber, Stockholm,1946.
• 3) Archard, J. F.: Contact and Rubbing of Flat Surfaces, Journal of Applied Physics, Vol. 24, pp. 981-988, 1953.
• 4) 後藤浩二,宇都宮智昭,中川将孝,山根和樹:洋上浮体係留鎖の比摩耗量に関する実験的検討,日本船舶海洋工学会論文集,2018 (掲載予定).
• 5) Soup, J. G., Mueller, A. R.: Failure Analysis of a Calm Buoy Anchor Chain System, Offshore Technology Conference, OTC-4764-MS, 1984.

タイトルに関連する用語 (6件)： 浮体 ,  施設 ,  摩耗量 ,  推定 ,  手法 ,  提案