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J-GLOBAL ID：200902251080845906   整理番号：08A0975173

特集「かぐや」が見た新”月世界”-「かぐや」MAPが明らかにする月ウェイク領域の現象

著者 (11件)： 西野真木 (宇宙航空研究開発機構) ,  齋藤義文 (宇宙航空研究開発機構) ,  横田勝一郎 (宇宙航空研究開発機構) ,  浅村和史 (宇宙航空研究開発機構) ,  田中孝明 (宇宙航空研究開発機構) ,  田中孝明 (東大 大学院理学系研究科) ,  綱川秀夫 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  渋谷秀敏 (熊本大 大学院自然科学研究科) ,  松島政貴 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  清水久芳 (東大 地震研) ,  高橋太 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 日本惑星科学会誌 遊・星・人  (Planetary People)
巻： 17  号： 3  ページ： 172-176  発行年： 2008年09月25日 
JST資料番号： L2588A  ISSN： 0918-273X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「かぐや」にはプラズマ・磁場観測装置(MAP)が搭載されており,月周辺のプラズマ環境の調査を開始している。太陽風と月面の相互作用の解明に関して,新たに見つかった現象を報告する。月の夜側にはほぼ真空の領域(ウェイク)ができ,太陽風のイオンはウェイク側の月面に到達できないと考えられてきた。しかし2008年4月4日にMAPはウェイクのほぼ中央部分でイオンを観測した。イオンの一部は月面から飛来しており,太陽風の2倍程度の運動エネルギーを持つ成分もある。ウェイク境界付近で太陽風イオンが夜側へ向かって加速されていることも観測された。このように加速された太陽風が夜側の月面で反射したと考えられる。ウェイクはイオンに比べて電子が過剰な状態になりやすいため境界付近で電場が生じるが,この電場が特に強い場合にこのような現象が起きると考えられる。

シソーラス用語： *ウエイクポテンシャル ,  プラズマ ,  *科学衛星 ,  月 ,  月面地形 ,  磁場 ,  相互作用 ,  太陽風 ,  *地図 ,  *範囲
準シソーラス用語： *ウェイク領域 ,  かぐや ,  *かぐやMAP ,  月世界

分類 (1件)： 月  (DB04030P)

引用文献 (9件)：

• CRISWELL, D. R. The Moon. 1973, 7, 202-238
• LIN, R. P. Science. 1998, 281, 1480-1484
• HALEKAS, J. S. Geophys. Res. Lett. 2001, 29, 1435
• HALEKAS, J. S. Geophys. Res. Lett. 2005, 32, L09102
• SAITO, Y. Earth Planets Space. 2008, 60, 375-385

タイトルに関連する用語 (4件)： かぐや ,  MAP ,  月 ,  現象