文献

J-GLOBAL ID：201102296560353363   整理番号：11A0813277

しもざらめ雪・あられ・降雪結晶からなる弱層のせん断強度変化の観測例

Field observation of weak layers of depth hoar, graupel and rime-free crystals

著者 (5件)： 海原拓哉 (日本雪氷学会) ,  八久保晶弘 (北見工大 未利用エネルギー研究セ) ,  尾関俊浩 (北海道教大 教育学 札幌校) ,  西村浩一 (名古屋大 大学院環境学研究科) ,  秋田谷英次 (雪氷ネットワーク)
資料名： 雪氷  (Journal of the Japanese Society of Snow and Ice)
巻： 73  号： 2  ページ： 133-142  発行年： 2011年03月15日 
JST資料番号： G0017A  ISSN： 0373-1006  CODEN： SPYOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 積雪中の弱層は表層雪崩の原因として知られているが,雪面付近で形成された弱層の,埋没後の時間的変質に関する詳細な観測例は少ない。本研究では,札幌において2冬期にわたる積雪断面観測を実施し,しもざらめ雪やあられ,降雪結晶の弱層について,せん断強度の指標であるShear Frame Index(SFI)の経時変化を求めた。その結果,しもざらめ雪弱層とあられ弱層は,降雪結晶弱層と比較して強度の小さい状態が比較的長期間継続した。しもざらめ雪弱層の層厚は1ケ月以上にわたりほとんど変化がなく,この圧密のしにくさが,せん断強度の増加が小さい一因であると考察した。(著者抄録)

シソーラス用語： *雪崩 ,  層 ,  断面 ,  観測 ,  粒子 ,  降水 ,  降雪 ,  結晶 ,  *剪断強さ ,  *積雪 ,  霜 ,  *弱層 ,  積層 ,  雪粒子 ,  *表層雪崩 ,  *霰 ,  *機械的性質 ,  *強度
準シソーラス用語： しもざらめ雪 ,  降雪結晶 ,  断面観測

分類 (1件)： 雪氷学  (DC08000N)

引用文献 (34件)：

• ABE, O. Shear strength and angle of repose of snow layers including graupel. Ann. Glaciol. 2004, 38, 305-308
• ABE, O. Shear strength of natural and artificial depth hoar layers. Proceedings of the International Snow and Science Workshop, 2006. 2006, 7-14
• 阿部修. こしもざらめ雪の剪断強度の定式化. 寒地技術論文・報告集. 2007, 23, 126-129
• 阿部修. 等温変態下におけるしもざらめ雪の剪断強度の回復実験. 雪氷研究大会(2009・札幌)講演要旨集. 2009, 208
• 秋田谷英次. 雪崩の発生機構. 気象研究ノート. 1998, 190, 3-17

タイトルに関連する用語 (6件)： あられ ,  降雪 ,  結晶 ,  弱層 ,  せん断強度 ,  観測