抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災による原子力発電所の事故では,膨大な量の放射性物質が放出された。そこで長期的に影響を及ぼす放射性セシウムが農業に与えた影響,そして復興に向けての活動の現状を調べた。農産物への汚染形態は,放射性物質が付着した直接汚染と土壌汚染からの吸収による間接汚染とがある。事故直後は直接汚染により出荷停止が多かったが,その後の間接汚染は相当に少ないことが分かってきた。間接汚染には移行係数という指数が用いられ,1年間のモニタリングで,データを基にした対策を講ずれば,農産物から放射性セシウムが検出されるリスクは低くなった。セシウムが土壌に固定される割合が増すこと,農地でのカリウム散布や深耕などにより食の安全が保たれることが分かった。