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J-GLOBAL ID：201302258008818420   整理番号：13A1923736

湯川付加コンプレックスの提唱-アルビアン~セノマニアンの付加体-

Proposal of the Yukawa Accretionary Complex-Albian to Cenomanian accretionary prism-

著者 (14件)： 鈴木博之 (紀州四万十帯団体研究グループ) ,  鈴木博之 (同志社大) ,  別所孝範 (紀州四万十帯団体研究グループ) ,  別所孝範 (大阪市大) ,  中屋志津男 (紀州四万十帯団体研究グループ) ,  中屋志津男 (白浜試錐) ,  坂本隆彦 (紀州四万十帯団体研究グループ) ,  坂本隆彦 (同志社大) ,  谷口純造 (紀州四万十帯団体研究グループ) ,  谷口純造 (貝塚南高) ,  鈴木稔和 (紀州四万十帯団体研究グループ) ,  鈴木稔和 (上富田中) ,  山本俊哉 (紀州四万十帯団体研究グループ) ,  山本俊哉 (田辺高)
資料名： 地団研専報(地学団体研究会)  (Monograph. Association for the Geological Collaboration in Japan)
号： 59  ページ： 25-34  発行年： 2012年08月15日 
JST資料番号： X0757A  ISSN： 0912-5760  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日高川帯の最北部に位置し,時代的に最も古い湯川層は,緑色岩類を含まないことなどから,これまで前弧海盆堆積物とされてきた。しかしながら,その後の研究で東方延長部から緑色岩類とチャートの小岩体がみいだされ,地質構造もスラストと転倒褶曲を主とすることが明らかとなったことから,付加コンプレックスとして構造層序ユニットによるユニット区分を提案する。湯川付加コンプレックスは,弓手原スラストにより北側の梁瀬(Yu1)ユニットと南側の北股(Yu2)ユニットに区分され,前者はさらに4サブユニットに,後者は2サブユニットに分けられる。北に位置するサブユニットの方が粗粒砕屑岩に富み,褶曲構造が発達し,南のサブユニットはより泥質になり,スラストが発達する傾向が認められる。湯川コンプレックスから産出する放散虫化石は,Holocryptocanium barbui群集(アルビアン後期~セノマニアン)に属するが,構成種の違いから北の梁瀬ユニットのほうが南の北股ユニットよりも堆積年代が相対的に古いものと考えられる。これらの特徴は湯川層が付加体であることを示すものである。(著者抄録)

シソーラス用語： *付加体 ,  動物化石 ,  *白亜紀 ,  *四万十帯 ,  衝上断層 ,  *地質構造 ,  *放散虫 ,  *和歌山県

分類 (3件)： 地質構造・テクトニクス  (DE04030Y) ,  中生代  (DE02040V) ,  中生代  (DE03030R)

タイトルに関連する用語 (5件)： 付加コンプレックス ,  提唱 ,  アルビアン ,  セノマニアン ,  付加体