文献

J-GLOBAL ID：201302297200110223   整理番号：12A1800103

フェノキサジン-トリフェニルトリアジン(PXZ-TRZ)誘導体からの効率的な緑色の熱的に活性化された遅延けい光(TADF)

Efficient green thermally activated delayed fluorescence (TADF) from a phenoxazine-triphenyltriazine (PXZ-TRZ) derivative

著者 (5件)： TANAKA Hiroyuki (Kyushu Univ., Fukuoka, JPN) ,  SHIZU Katsuyuki (Kyushu Univ., Fukuoka, JPN) ,  MIYAZAKI Hiroshi (Kyushu Univ., Fukuoka, JPN) ,  MIYAZAKI Hiroshi (Nippon Steel Chemical Co., Ltd., Fukuoka, JPN) ,  ADACHI Chihaya (Kyushu Univ., Fukuoka, JPN)
資料名： Chemical Communications  (Chemical Communications)
巻： 48  号： 93  ページ： 11392-11394  発行年： 2012年12月04日 
JST資料番号： D0376B  ISSN： 1359-7345  CODEN： CHCOFS  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： フェノキサジン(PXZ)電子供与体ユニットと2,4,6-トリフェニル-1,3,5-トリアジン(TRZ)電子受容体ユニットにもとづく新しいTADF発光体を提案した。時間依存密度汎関数理論計算(TD-DFT)によってPXZ-TRZの最低励起状態の性質について研究した。その結果,HOMOとLUMOがそれぞれPXZとTRZ部分に局在化するためにS₁とT₁の間のゼロに近いエネルギーギャップが得られ,T₁からS₁状態への効率的なアップコンバージョンが誘起されるために発光量子効率が増加すると予測された。DFT計算で最適化された構造は単結晶X線解析による分子構造と良く対応し,ドナー面とアクセプター面のねじれによってPXZからTRZ部分への電子密度の広がりが抑制されることが裏付けられた。このTADF発光体層を有する有機発光ダイオードを作製し,緑色の発光と12.5%の最大外部量子収率を示すことを確認した。

シソーラス用語： *可視光 ,  *遅延蛍光 ,  物質 ,  密度汎関数法 ,  理論 ,  エネルギーギャップ ,  光ルミネセンス ,  発光ダイオード ,  量子効率 ,  発光体 ,  *緑色光 ,  有機EL素子
準シソーラス用語： TDDFT ,  アップコンバージョンルミネセンス ,  外部量子効率 ,  有機発光ダイオード

分類 (2件)： トリアジン  (CF07107M) ,  有機化合物のルミネセンス  (BM08094A)

物質索引 (1件)： 10-[4-(4,6-ジフェニル-s-トリアジン-2-イル)フェニル]-10H-フェノキサジン

タイトルに関連する用語 (5件)： 誘導体 ,  緑色 ,  活性化 ,  遅延けい光 ,  TADF