抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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2008年は,玉原ブナ林におけるブナの実の豊作の翌年の発芽から3年目に当たり,林床内ではササの遮へいによる光不足のために枯死率が増大すると予想された。そこで,ブナの実生の生存率の変化を調査し,環境条件を考察した。また,2007年は結実数の少ない凶作年であったので,2008年の実生の発芽率を豊作年と比較した。その結果,2007年9月における枯死率は4.1%であり,発芽後2年目よりも3年目の方が枯死率が高かった。よって,ブナがササより大きくなるまでは,光の影響を受けやすいと推定された。2008年の発芽数は豊作年の4.7%であったことから,発芽がない年の翌年は凶作となり,発芽率もかなり低かった。それは並作,そして豊作に備え,養分を蓄積しているのではないかと推定され,その循環リズムの制御システムの解明が必要である。