抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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カメラで遠方をズームして撮像するように,数十メートル先の遠方の音を鮮明に収音する技術(超指向性収音技術)を開発することを目指している。音源の近くにマイクロホンを設置しなくても,遠方の音を鮮明に収音できるようになれば,高臨場感映像のズームに対応した音を提示することに役立つ。これまでのビームフォーミング法では,到来方向の角度差が小さな2つの音源を区別して収音することが難しかった。我々は,反射板をマイクロホンアレーの近くに設置し,反射板の音響特性を考慮したフィルタを設計することで,マイクロホンアレーの幅や素子数を大きくすることなく,超指向性収音が可能となる方式(MICAREF:MICrophone Array using REFlector)を提案する。マイクロホンアレーの近くに反射板を設置すると,伝達特性には様々な方向から到来した反射音が含まれる。その伝達特性を用いてフィルタを生成することで,到来方向の角度差が小さな方向にも死角を形成できる現象を発見した。シミュレーション実験から,MICAREFによって,超指向性収音できることを確認した。(著者抄録)