抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大規模サーバやユビキタスコンピューティングの分野では自己適応システムが求められており,その実装フレームワークでは,1)コンポーネントの並列実行,2)制御ループの実現容易性,3)既存モジュールとの親和性が要件とされる。本論文では,コンポーネントをビヘイビアによって実装するエージェントプラットフォームJADEを拡張し,次のような実装フレームワークを提案した。まず,コンポーネント接続図中の拡張Darwinモデルの接続形態から,各コンポーネントが持つべき制御ループに対する責務を同定した。次に,ビヘイビアの拡張として状態遷移のためのメソッドやコンポーネントの自発的起動メカニズムを導入し,それを継承したコンポーネントの実装によって1)~3)を満足できるようにした。また,実装パターンとして,i)システムの内部状態に関する情報のCollectパターン,ii)状況のAnalyze&Decideパターン,iii)適応に伴うサービス提供開始と退避処理の記述を行うActパターンを導入し,既存モジュールはラッピングによる連携を行うものとした。実際に清掃ロボット及びWebサーバ管理システムの構築実験を行い,自己適応システムの系統的な構築が行えることを示した。