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J-GLOBAL ID：201302201202589324   整理番号：13A1649979

データ駆動制御-新機軸と新地平 周波数領域の情報を併用した閉ループ過渡応答データからの制御器調整

著者 (2件)： 松井義弘 (東京工専) ,  中野和司 (電通大 大学院情報理工学研究科)
資料名： 計測と制御  (Journal of the Society of Instrument and Control Engineers)
巻： 52  号： 10  ページ： 892-897  発行年： 2013年10月10日 
JST資料番号： F0131A  ISSN： 0453-4662  CODEN： KESEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 制御対象のモデル化を行わず,直接取得したデータを用いて制御器パラメータの調整を行うFRIT(Fictitious Reference Iterative Tuning)法を使用した制御器調整データによる制御対象の周波数応答を推定し,その結果をFRIT法の参照モデルの選定,調整をした制御器パラメータの安定性の確認のために用いる方法を解説した。閉ループ系においては,観測ノイズの影響を考慮する必要があるので高周波数の振幅ノイズの低減にはハイゲインの制御器の使用が有効であり,低周波数での周波数応答の推定精度の向上に対してはステップ関数の選択が重要である。FRIT法において周波数情報を活用する場合は,ゲイン交差周波数を過渡応答データのノイズが支配的である周波数以下に設定することにより有効な活用ができる。制御器パラメータの調整後の確認においてもゲイン交差周波数の設定が重要である。

シソーラス用語： 調整 ,  *周波数領域 ,  *閉ループ系 ,  *過渡応答 ,  周波数応答 ,  関数 ,  制御装置 ,  データフロー制御 ,  ステップ関数 ,  *データ駆動 ,  *パラメータチューニング
準シソーラス用語： *FRIT法

分類 (1件)： システム設計・解析  (IA02030D)

引用文献 (11件)：

• 1) M.C. Campi, A. Lecchini, and S.M. Savares: Virtual Reference Feedback Tuning (VRFT): A direct method for the design of feedback controllers, Automatica, 38, 1337/1346 (2002)
• 2) A. Karimi, K.V. Heusden, and D. Bonvin: Noniterative data-driven controller tuning using the correlation approach, Proceedings of European Control Conference 2007 (2007)
• 3) 相馬,金子,藤井:一回の実験データを用いた制御器パラメータチューニングの新しいアプローチ-Fictitious Reference Iterative Tuningの提案,システム制御情報学会論文誌,17-12,528/536 (2004)
• 4) 松井,木村,中野:閉ループステップ応答データを用いた機械系の周波数応答推定,電気学会論文誌C,131C-4,751/757 (2011)
• 5) 松井,赤松,木村,中野,桜間:閉ループ外乱応答データを用いた慣性ロータによる倒立振子の周波数応答推定,SICE第2回プラントモデリングシンポジウム資料,39/42 (2011)

タイトルに関連する用語 (5件)： 駆動制御 ,  周波数領域 ,  併用 ,  過渡応答 ,  制御器