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J-GLOBAL ID：201302260116148273   整理番号：13A1044189

宇宙の大規模構造の新展開:原始揺らぎの非ガウス性は何をもたらすか?

Effects of Primordial Non-Gaussianities on the Large Scale Strucuture Formation

著者 (1件)： 西道啓博 (東大 国際高等研 カブリ数物連携宇宙研究機構)
資料名： 日本物理学会誌
巻： 68  号： 6  ページ： 366-371,347  発行年： 2013年06月05日 
JST資料番号： F0221A  ISSN： 0029-0181  CODEN： NBGSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 標準的な宇宙模型における大きな仮定の一つに,「ガウス統計に従う原始揺らぎ」が挙げられる。この仮定は現在までの観測と概ね整合的である一方で,初期宇宙を記述する様々な模型は次世代観測で検出可能な非ガウス性を予言する。本稿では,原始非ガウス性の存在下での宇宙大規模構造の進化に関する最近の理論の進展について紹介する。宇宙の物質の分布と銀河の空間分布の関係である「銀河バイアス」に現れる距離依存性の測定を通じて,須山・山口不等式のテストが可能となり,宇宙の揺らぎの起源が単一成分か,複数成分由来のスカラー場なのか区別ができることを示す。(著者抄録)

シソーラス用語： *初期宇宙 ,  宇宙起源論 ,  Gauss模型 ,  銀河間物質 ,  銀河形成 ,  *ゆらぎ ,  インフレーション宇宙 ,  宇宙黒体放射 ,  重力理論 ,  銀河ハロー ,  *宇宙の大規模構造 ,  宇宙マイクロ波背景放射 ,  電磁波 ,  波動
準シソーラス用語： 宇宙マイクロ波背景

分類 (1件)： 宇宙論  (DB07000D)

引用文献 (10件)：

• 向山信治. 日本物理学会誌. 2012, 67, 85
• 日影千秋. 日本物理学会誌. 2012, 67, 108
• Nishimichi, T. JCAP. 2012, 1208, 037
• Suyama, T. Phys. Rev. D. 2008, 77, 023505
• Hikage, C. arXiv: 1207.1183. 2012, 425, 2187

タイトルに関連する用語 (4件)： 宇宙の大規模構造 ,  展開 ,  揺らぎ ,  非ガウス性