抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では通常歌唱をグロウル系歌唱の印象をもつ音声に変換するシステムの検討を行っている。グロウル系歌唱特有の音響的特徴として「1k~4kHzの帯域強調」,「基本周波数の振動」及び,「スペクトル形状の高速な変動」が確認されている。「スペクトル形状の高速な変動」を付与する変換モデルでは,観察された現象を表面的に模擬する4個のガウス関数を組み合わせたものであり,声質の表現や発声の機構を考慮していなかった。本論文では「スペクトル形状の高速な変動」を披裂喉頭蓋ひだの形状変化と声帯音源特性の時間変化の相互作用としてモデル化することで,グロウル系歌唱の特徴を付与する手法を提案する。また,通常歌唱からグロウル系歌唱へ変換した音声を一対比較実験により比較した結果,提案法が従来法に比べ,グロウル系歌唱の印象を付与するのに効果的であることが示唆された。(著者抄録)