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J-GLOBAL ID：201602217759550370   整理番号：16A0279864

熱硬化性CFRP積層板のパンチプレス加工による穿孔の特徴と加工品質

Machining Quality and Characteristics of Circular Piercing Hole Produced by Punch Press in Thermosetting CFRP Laminates

著者 (3件)： 松田伸也 (沼津工高専) ,  黄木景二 (愛媛大 大学院理工学研究科) ,  矢代茂樹 (静岡大 大学院工学研究科)
資料名： 日本複合材料学会誌  (Journal of the Japan Society for Composite Materials)
巻： 42  号： 1  ページ： 13-22  発行年： 2016年01月15日 
JST資料番号： S0977A  ISSN： 0385-2563  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本検討では,CFRP直交積層板([0°/90°]₈)に対して室温と高温下において平パンチを用いた穿孔加工を実施した。初めに,損傷観察と真円度測定を通じて穿孔の特徴と加工品質を調査した。次に加工機構を検討し,穿孔の特徴と加工品質に及ぼす影響について考察した。その結果,常温下での加工は,エンドミル加工した穿孔と略同等の真円度が得られるが,巨視的な層間剥離が発生した。これは表層と最下層が切断後,中間層の繊維が局所曲げで大きくダレが生じたためであった。70°C以下の加工は,比較的平滑に切断できて滑らかな穿孔表面が得られた。それと共に温度に起因した被加工材全体のダレにより,巨視的な層間剥離を抑制できた。真円度は常温下と比べて低下していた。これは,表層と最下層が切断後,中間層で繊維と平行な面が優先して切断されるためであった。

シソーラス用語： *積層板 ,  炭素繊維強化プラスチック ,  エポキシ樹脂 ,  直交異方性 ,  機械プレス ,  *打抜 ,  *加工欠陥 ,  損傷 ,  *真円度 ,  *機構 ,  室温 ,  エンドミル加工 ,  等価性 ,  層間剥離 ,  中温 ,  平滑度 ,  表面性状 ,  抑制 ,  *CFRP積層板 ,  だれ ,  タレットパンチプレス ,  仕上面性状
準シソーラス用語： *穿孔 ,  加工面性状 ,  *損傷機構

分類 (7件)： 欠陥  (YH02040Z) ,  その他の性質・試験  (YH02060V) ,  機械加工,仕上げ一般  (YH04111G) ,  平板  (HD03060Z) ,  強化プラスチックの成形  (YH04060J) ,  その他の紡糸・製糸  (YM03050G) ,  エポキシ樹脂  (YH07040I)

引用文献 (14件)：

• 1) Z.L. Li, H.Y. Zheng, G.C. Lim, P.L. Chu & L. Li: <i>Composites Part A: Appl. Sci. Manufact.</i>, 41, 10 (2010), 1403–1408.
• 2) H. Hocheng & C.C. Tsao: <i>J. Mater. Process. Tech.</i>, 167, 2-3 (2005), 251–264.
• 3) S.R. Ravishankar & C.R.L Murthy: <i>NDT & E Int.</i>, 33, 6 (2000), 429–435.
• 4) D.F. Liu, Y.J. Tang & W.L. Cong: <i>Compos. Struct.</i>, 94, 4 (2012), 1265–1279.
• 5) H.H. Cheng: Int. J. Mach. Tools. Manufact., 30, 3 (1991), 423–429.

タイトルに関連する用語 (6件)： 熱硬化性 ,  CFRP積層板 ,  パンチ ,  プレス加工 ,  穿孔 ,  加工品質