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J-GLOBAL ID:201602260507842149   整理番号:16A1349349

ヘアリーベッチ-トマト輪作体系における,前年施鋤き込みヘアリーベッチ由来窒素のトマトへの寄与率

Contribution of N Derived from a Hairy Vetch Incorporated in the Previous Year to Tomato N Uptake under Hairy Vetch-tomato Rotational Cropping System
著者 (5件):
資料名:
巻: 85  号:ページ: 217-223(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: F0626A  ISSN: 2189-0102  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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被覆作物の利用は,栄養分の供給能が,主に施用当年度だけであることから,環境に優しい農業を確立するのに役立つが,被覆作物由来の窒素は次年度までも残る。本研究では,被覆作物が次年度の温室栽培トマトの生産に及ぼす栄養素面での影響について,15N-ラベル法を用いて調べた。被覆作物としては,ヘアリーベッチ(Vicia villosa;HV)を用いた。2011年に15N-ラベルしたHV(1319mgN/ポット)を1/2000aワグナーポットに施用し,青果用トマト(Solanum lycopersicum)‘ハウス桃太郎’を,0,80,240kg/haのN施肥を行って栽培した(それぞれ,N0HV区,N80HV区,N240HV区)。2011年にトマトを栽培した後の土壌は,水も肥料も添加しないで,温度-4.1~26.5°Cの温室内で保管した。そして,2012年に,2011に使用した土壌を詰めたワーグナーポットで,Nを2011年と同じ量と15N-ラベル無しのHV(935mgN/ポット)を添加して,再びトマトを栽培した。その結果,トマトの全N吸収量は,N240HV区(2377mg/株)>N80HV区(1760/株)>N0HV区(1493mg/株)であった。2011年にHVで供給したN(HV2011-N)の吸収は,処理区間で有意な差がなく,平均値で57.7mg/株であり,2012年での利用率は平均4.4%で,2011年の利用率47.1%よりも大幅に低かった。HV2011-Nは,2012年にトマトを栽培した後でも500mg/ポット残っていた。HV2011-Nの,1年目と2年目の果房での分布比は,生育段階初期には,土壌,肥料,及び2012年のHVからのNよりも大きかった。以上の結果から,HVのN供給効果は小さいが,HVは短期間のNの供給源として利用できるだけでなく,長期間のNの供給源として利用でき,前年度にHVで供給されたNが,次年度のトマトの比較的早い生育段階で吸収されることが示された。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (2件):
分類 (2件):
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肥料作物  ,  野菜 
引用文献 (21件):
  • Acosta, J. A. A., T. J. C. Amado, A. Neergaard, M. Vinther, L. S. Silva and R. S. Nicoloso. 2011. Effect of 15N-labeled hairy vetch and nitrogen fertilization on maize nutrition and yield under no-tillage. Rev. Bras. Ciênc. Solo 35: 1337-1345.
  • Araki, H. and M. Ito. 1998. Soil properties and vegetable production with organic mulch and no-tillage system. Japan. J. Farm Work Res. 34: 29-37.
  • Araki, H., S. Hane, Y. Hoshino and T. Hirata. 2009. Cover crop use in tomato production in plastic high tunnel. Hort. Environ. Biotechnol. 50: 324-328.
  • Asagi, N. and H. Ueno. 2009. Nitrogen dynamics in paddy soil applied with various 15N-labelled green manures. Plant Soil 322: 251-262.
  • Blevins, R. L. and W. W. Frye. 1993. Conservation tillage: An ecological approach to soil management. Advances in Agronomy 51: 33-78.
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