抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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タフォニ(Tafoni)とは,露岩の表面に形成された窪みであり,直径数cm~10mを超える開口径を持つ。本研究では,能登半島沿岸を踏査し,塩類風化で形成されたタフォニが,西岸及び北岸~北東岸の中新世の火山岩や火山砕屑性堆積岩の分布域で発達することを明らかにした。また西岸の8地点において,3Dレーザ測量と航空レーザ計測により取得した地形データを用いて赤色立体地図を作成し,更に現地観察やタフォニ内部に付着する白色結晶のXRD測定と岩石物性の調査を行った。その結果,タフォニは特定の標高に集中しないが,層理面や節理に分布や形状が規制されることが判明した。形状解析では,タフォニの拡大により尾粉方向の構造沿いの成長,あるいは複数のタフォニの連結により横長の形状を呈することが判明した。タフォニ内部では塩類風化により,岩石表層が劣化しているが,岩石そのものには強度の差が見られなかった。