抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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従来,既約分解表現を用いた制御系の強安定系の検討はされてきたが,安全性に関する検討は不十分であった。今回,安全性を表す指標として,フィードバック信号がゼロになった場合における閉ループ系と開ループ系の定常ゲインの比を強安定率sと定義し,その有効性を検証した。前提として,強安定系が構成できているとし,安定化補償器を使った制御系の伝達関数を既約分解した式から,sは開ループ系の定常ゲインを表し,s=1の時,定常状態において出力は目標値に一致し,系は最も安全であることを示し,sが1からずれるほど開ループ系の出力が目標値からずれることが分かった。例としてある制御系を選び,数値計算したところ,sの値によって出力と目標値のずれが定量的に示されることが確認され,安全性の指標として有効であることが分かった。