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J-GLOBAL ID：200902227519877585   整理番号：08A0652979

包装条件の違いがイチゴ果実の損傷に及ぼす影響

Effects of Package Conditions on the Damage of Strawberries

著者 (8件)： 中村宣貴 (農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研) ,  梅原仁美 (農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研) ,  根井大介 (農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研) ,  岡留博司 (農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研) ,  石川豊 (農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研) ,  中野浩平 (岐阜大 応用生物科学) ,  前澤重禮 (岐阜大 応用生物科学) ,  椎名武夫 (農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研)
資料名： 農業施設  (Journal of the Society of Agricultural Structures, Japan)
巻： 39  号： 1  ページ： 1-8  発行年： 2008年06月25日 
JST資料番号： L0964A  ISSN： 0388-8517  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 軟弱な青果物の輸送時の損傷を低減させるためには,適切な包装を用いることが重要である。本研究では,イチゴ果実について,通常の二段詰め包装(通常包装),一段詰め包装,果実同士の接触を防ぐための内装緩衝材を持つ包装(内装緩衝包装)の3種類の包装を供試し,包装条件および振動条件が,果実の振動特性と損傷特性に及ぼす影響について検討した。具体的には,容器の中央の果実,端の果実および容器の縁についてレーザ変位計を用いて加速度を測定するとともに,振動台に対する加速度伝達率を測定した。また,振動周波数が損傷特性に及ぼす影響について検討した。その結果,包装条件によって,周波数と加速度伝達率との関係が明らかに異なった。また,1時間加振の場合,容器の中央果実の加速達伝達率とイチゴ果実の損傷特性との間に高い相関関係が認められた(r²=0.75)。一方,2時間加振では,20-30Hzにおいて,加速度伝達率と加振1時間における損傷性との関係から予想される損傷をはるかに超える損傷が発生した。これは,加振中に,振動特性もしくは損傷特性が変化したためと考えられるが,その解明については今後の課題である。(著者抄録)

シソーラス用語： *食品包装 ,  *イチゴ ,  果実【器官】 ,  損傷 ,  加速度 ,  伝送速度 ,  振動
準シソーラス用語： 加速度伝達率

分類 (2件)： 食品包装  (FJ02030B) ,  果実とその加工品  (FJ11030Z)

引用文献 (16件)：

• 岩元睦夫. 青果物輸送の等価再現化に関する研究 (第3報)-損傷に影響する振動衝撃加速度パワースペクトルの評価-. 農業機械学会誌. 1980, 42, 3, 69-74
• 臼田浩幸. 青果物の3次元輸送振動シミュレーションのための基礎研究. 農業施設. 2006, 36, 4, 215-222
• 北澤裕明. イチゴ輸送中の損傷を防止する新たな包装形態
• 津田和城. がたを有する被包装物の振動に関する数値的検討. 日本包装学会誌. 2005, 14, 1, 35-47
• 津田和城. がたを有する被包装物の振動に関する理論的検討. 日本包装学会誌. 2005, 14, 3, 181-190

タイトルに関連する用語 (4件)： 包装 ,  イチゴ ,  果実 ,  損傷