特許
J-GLOBAL ID:200903055462257478

電子消音装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 田中 浩 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-179906
公開番号(公開出願番号):特開平10-011076
出願日: 1996年06月19日
公開日(公表日): 1998年01月16日
要約:
【要約】【課題】 温度変化があっても、安定した適応動作を実現する。【解決手段】 排気ダクト1内を伝搬する騒音を、2次音源スピーカ10の放射音で打ち消すために、適応型FIRディジタルフィルタ6の伝達関数Wk と、これとエラーマイクロホン11との間に存在する伝達関数Cとの合成による伝達関数が、排気ダクト1内の伝達関数Pに等しくなるように、LMS処理部15によって適応型FIRディジタルフィルタ6の伝達関数Wk を制御する。この制御を実現するためには、FIRディジタルフィルタ16により上記伝達関数Cを同定する必要があるが、伝達関数Cは、排気ダクト1内の温度変化によって変化する。そこで、排気ダクト1内の温度を温度検出器17で計測し、その計測値に応じて、予めフィルタ係数記憶部19に記憶しておいたフィルタ係数のいずれかをFIRディジタルフィルタ16に設定することにより、伝達関数Cを同定する。
請求項(抜粋):
第1の伝達関数を有する音波伝搬路に入力される音波を収音する第1のマイクロホンと、上記音波伝搬路から出力される音波を収音する第2のマイクロホンと、上記第1のマイクロホンの出力信号を処理し、この処理結果に応じた音波をスピーカから上記音波伝搬路に放出する適応型フィルタ手段と、上記第1及び第2のマイクロホンの出力信号を入力し、これらに応じて、上記適応型フィルタ手段の伝達関数と、該適応型フィルタ手段から上記音波伝搬路を経て上記第2のマイクロホンまでの間に存在し温度変化によって変化する第2の伝達関数と、の合成による伝達関数が、上記第1の伝達関数と相補する状態に、上記適応型フィルタ手段の伝達関数を制御するフィルタ制御手段と、上記第1のマイクロホンと上記フィルタ制御手段との間に介在し、上記第2の伝達関数を同定する同定フィルタ手段と、上記音波伝搬路に設けられ、該音波伝搬路の温度を計測する温度計測手段と、予め定めた複数のフィルタ係数が記憶された係数記憶手段と、上記同定フィルタ手段の伝達関数が上記第2の伝達関数と略等価となる状態に、上記温度計測手段の温度計測値に応じて上記係数記憶手段から上記複数のフィルタ係数のうちのいずれかを選択し、これを上記同定フィルタ手段にそのフィルタ係数として設定する同定フィルタ制御手段と、を具備する電子消音装置。
IPC (3件):
G10K 11/178 ,  F01N 1/00 ,  G10K 11/16
FI (3件):
G10K 11/16 H ,  F01N 1/00 A ,  G10K 11/16 B
引用特許:
審査官引用 (6件)
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