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J-GLOBAL ID：201202210762972990   整理番号：12A0255942

蒲鉾製造ロスの再利用を目的とした循環型食品加工技術の開発

著者 (3件)： 舩津保浩 (酪農学園大 農食環境学群) ,  里見正隆 (水産総合研究セ 中央水研 水産物応用開発研究セ) ,  原田恭行 (富山県農林水産総合技セ 食品研)
資料名： 食品と容器  (Food and Packaging)
巻： 53  号： 2  ページ： 120-126  発行年： 2012年02月01日 
JST資料番号： F0122A  ISSN： 0911-2278  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 蒸し蒲鉾や渦巻(赤巻と昆布巻)蒲鉾などの成型・加熱工程で規格外品(蒲鉾ロス)がかなり発生する。製品の種類が多く,成分,物性,風味,サイズが多様なため,蒲鉾ロスの同一製品への再利用は極めて困難で,有料で肥料化や廃棄物業者に委託してきた。冷凍すり身の価格上昇のため,蒲鉾ロスの食品への再利用技術の開発は緊急課題となった。環境負荷の軽減と循環型資源形成を目的として,蒲鉾製造時のロスをAspergillus oryzaeを用いた醤油麹と好塩性乳酸菌Tetragenococcus halophilusを用いた発酵作用によって調味料に変換し,蒲鉾に再利用する循環型食品加工技術を開発した。発酵調味料の仕込みと発酵,ヒスタミン生成の抑制手法,発酵調味料の品質,蒲鉾への再利用,などについて記述した。

シソーラス用語： *蒲鉾 ,  損失 ,  *食品加工 ,  技術開発 ,  *再利用 ,  *資源再生 ,  *発酵調味料 ,  窒素複素環化合物 ,  第一アミン ,  Aspergillus oryzae ,  オータコイド
準シソーラス用語： 米麹菌 ,  Tetragenococcus halophilus ,  ロス ,  *加工技術 ,  *物質再利用

分類 (2件)： 動物性水産食品  (FJ13020C) ,  食品工業一般  (FJ02010F)

物質索引 (1件)： ヒスタミン

引用文献 (13件)：

• 1)農林水産省,食品ロスの削減に向けて,2011年3月. [homepage on the internet]. 農 林 水 産 省 総 合 食 料 局 , 東 京:[Cited 3 May 2011亅, Available from URL:http://www.maff.go.jp/j/soushoku/recycle/syoku_loss/
• 2) 舩津保浩(2009)低利用水産資源および蒲鉾製造ロスから調味料へ. 水産物のゼロエミッション-課題と展望-,冷凍,84,43-48.
• 3) Funatsu, Y, Takano, T, Shozen K, Satomi, M, Abe, H. 2008. Extractive components of fish sauces prepared from the waste from kamaboko processing in Japan. Proceedings of the 5th World Fisheries Congress, 4 a- 3 -5.
• 4) 小善圭一, 高野隆司, 里見正隆, 高橋 努,舩津保浩(2010) 発酵中の魚醤油もろみの品質に及ぼす蒲鉾製造ロスの影響. 日本水産学会誌 76, 1083-1085.
• 5) Satomi, M, Furushita, M, Oikawa, H, Yoshikawa-Takahashi, M, Yano, Y. 2008. Analysis of a 30 kbpplasmi encoding histidine decarboxylase gene in Tetragenococcus halophilus isolated from fish sauce. Int. J. Food Microbiology, 126, 202-209.

タイトルに関連する用語 (5件)： 蒲鉾 ,  ロス ,  循環 ,  食品加工 ,  開発