抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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凝固剤濃度と豆乳濃度を変えて同一破断応力(同一の硬さ)の豆腐を作り,シェフェの一対比較法により豆腐の官能評価(なめらかさ,硬さ,酸味,おいしさ)を行った。次のような結果が得られた。・凝固剤濃度の高い方が硬さを感じ,低い方がおいしいと感じた。・豆乳濃度の低い方がなめらかに感じ,高い方が硬さとおいしさを感じた。・大豆の11S/7S比の高いものは低い凝固剤濃度でも硬い豆腐を作ることができる。・同じ凝固剤濃度では11S/7S比が異なる豆腐でもおいしさはほぼ同じであつた。これらのことから,豆乳濃度(主にタンパク質濃度)が高く,凝固剤量が少なくて硬い豆腐ができる11S/7S比の高い大豆ほどおいしい豆腐に適した大豆であると言える。凝固剤は,豆腐のpH低下が最も少ないMgCl
2がおいしい豆腐に適している。しかし,豆腐作りの容易さや組織のしっかりした豆腐の作成には11S/7S比の低い大豆が適し,凝固剤も反応が遅いGDL,CaSO
4が適している。(著者抄録)