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J-GLOBAL ID：201302272741716024   整理番号：13A1588836

実用技術構築を目指したマイクロ・ナノバブルの物性・特性に関する研究

著者 (5件)： 秦隆志 (高知工高専) ,  武内秀樹 (高知工高専) ,  西内悠祐 (高知工高専) ,  永原順子 (高知工高専) ,  多田佳織 (高知工高専)
資料名： 山陽放送学術文化財団リポート  (山陽放送学術文化財団研究成果特集)
号： 57  ページ： 13-17  発行年： 2013年10月01日 
JST資料番号： L7531A  ISSN： 0289-0844  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 循環水流路中にマイクロバブル発生器を組み込んで水中に気体を導入し,生成したマイクロ・ナノバブルの挙動及び性質を研究した。バブルの粒径は,島津製作所社製ナノ粒子粒径分布測定装置を用いて測定した。空気を導入して水中の溶存酸素量を測定し,バブルが内包気体の溶解促進効果を示すことを確認した。これは,バブル気液界面に水の表面張力が作用して,内包気体を圧縮(自己加圧。粒径減少とともに圧力が増加)するため,Henryの法則(気体の溶解量は接している気体の圧力に比例する)に従って内包気体の水中への溶解度が高くなったためである。導入気体に空気,窒素,酸素及び二酸化炭素を選び,バブル表面のゼータ電位を測定したところ,気体種別に依存せず約-20mVを観測し,24時間経過後もこのゼータ電位は変化していなかった。水中の亜硝酸イオン及び硝酸イオンの濃度が増加し,マイクロ・ナノバブルが反応場として利用できる可能性があることを示した。

シソーラス用語： *気泡 ,  *ナノ構造 ,  粒径 ,  粒度依存性 ,  空気 ,  溶存酸素 ,  界面張力 ,  加圧 ,  Henry定数 ,  *溶解度 ,  圧力効果 ,  窒素 ,  二酸化炭素 ,  ζ電位 ,  アニオン ,  硝酸塩 ,  亜硝酸塩 ,  *反応場 ,  粒度分布
準シソーラス用語： *マイクロ・ナノバブル ,  表面張力 ,  硝酸イオン ,  亜硝酸イオン

分類 (4件)： 反応装置  (XE01030X) ,  液-気界面  (CB12020U) ,  吸収  (XD02090P) ,  無機物質からなる多成分系の相平衡・状態図  (CB03015S)

引用文献 (6件)：

• 木下誠一,食品と開発,45(7),6-8(2010)
• Liunggren and Eriksson, Colloids and Surfaces A : Physicochem. Eng. Aspects,129-130,151-155 (1997)
• Ushikubo et al., Colloids and Surfaces A : Physicochem. Eng. Aspects, 361,151-155 (2010)
• 田中敬二,第3回ナノバブル・マイクロバブル技術講習会・2-2「ナノバブル水の界面特性」(日本混相流学会混相流技術リエゾン専門委員会NB・MB技術分科会 主催)(2011)
• 氷室昭三,マイクロ・ナノバブル超微細気泡の基礎~応用技術(サイエンス&テクノロジー㈱)(2011)

タイトルに関連する用語 (4件)： 構築 ,  マイクロ・ナノバブル ,  物性 ,  研究