抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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香川県の庵治花崗岩を用いて実験をした。#1000までの研磨で表面仕上げをした石材を直径3.5cmのタブレットにし,鏡面仕上げをしない(#1000),75~90°Cで圧力を加えて回転させながら研磨する鏡面仕上げ(バフ),及び68°C前後までの温度で圧力を抑えた鏡面仕上げ(ファイナル)の3種を作成した。25°Cの反応器に試料を入れ,pH4.5の希釈塩酸水溶液を60~62mL/日の速度で送り込んだ。実験は56日間で,14日毎に排出液のpHを測定した。表面の粗さ指標Raと光沢度指標Gs60を実験前・後に測定した。全ケースでpHは増加し,最も顕著なのはバフであった。Raは#1000だけが減少し,Gs60は全試料で減少した。ファイナルはバフに比べRaとGs60の変化量が小さかった。鏡面仕上げ段階の温度上昇や摩耗のダメージにより岩石表面の鉱物の結晶構造が破壊されたようだ。鏡面仕上げの際に岩石表面への負荷(熱・圧力)を抑えることで風化進行を遅らせることが可能である。