文献

J-GLOBAL ID：201302281915024150   整理番号：13A0604933

デュロック種系統造成(第一報)

著者 (4件)： 寺田圭 (静岡県畜産技術研 中小家畜研究セ) ,  寒川彰久 (静岡県畜産技術研 中小家畜研究セ) ,  堀内篤 (静岡県畜産技術研 中小家畜研究セ) ,  柴田昌利 (静岡県畜産技術研 中小家畜研究セ)
資料名： 静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター研究報告  (Bulletin of Shizuoka Prefectural Research Institute of Animal Industry, Swine & Poultry Research Center)
号： 6  ページ： 1-6  発行年： 2013年01月 
JST資料番号： Y0144C  ISSN： 1882-6415  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： デュロック種系統豚「フジロック」の近交係数の上昇により,近交退化が懸念されるため,新しいデュロック種の系統造成を開始した。デュロック種系統豚である「シモフリレッド」「アイリスナガラ」「ゼンノーD-01」を導入し,選抜された第一世代の能力はDG雄948g/日,雌925g/日,BF雄2.32cm,雌2.60cm,EM雄29.5cm²,雌31.0cm²となった。血統の交雑を優先したため標準化された総合育種価の選抜差は雄0.00,雌0.25で大きな改良量は得られなかった。系統豚を使用している農業者への聞き取りにより,肢蹄の強健性と消費者にPRできるおいしさへの改良が求められていることが分かった。そのため,強健性については肢蹄のスコアリング及びDNAマーカーの利用を検討している。おいしさについては選抜除外された全兄弟平均の筋肉内脂肪含量(IMF)が3%以下の個体の独立淘汰および,シェアバリュー,脂肪酸組成を改良目標に加えることを検討している。(著者抄録)

シソーラス用語： *ブタ ,  *肉畜 ,  *家畜育種 ,  種畜 ,  *分離育種 ,  選択基準 ,  成長 ,  産肉能力 ,  体重増加 ,  厚み ,  皮下脂肪 ,  断面積 ,  背最長筋 ,  枝肉 ,  豚肉 ,  爪 ,  体重 ,  体格 ,  系統差 ,  育種価 ,  脂肪酸組成 ,  食品テクスチャー ,  剪断強さ ,  色相 ,  調理損失
準シソーラス用語： 1日増体量 ,  *デュロック種 ,  ロース芯面積 ,  胸最長筋 ,  筋肉内脂肪 ,  *系統造成 ,  肢蹄 ,  背脂肪厚

分類 (2件)： 豚  (FD02040U) ,  飼育動物の育種  (FD01020R)

引用文献 (11件)：

• Devol DL,McKeith FK,Bechtel pJ,Novakofski J,Shanks RD,Carr TR.1988. Variation in composition and palatability traits and relationships between rnuscle characteristics and palatability in a random sample of pork carcass.Jburltal of Anizzzal Science, 66:385-395.
• 堀内篤・知久幹夫・河原崎達雄・室伏淳一・鈴木滋・曽根勝・楢崎眞澄・野口博通.1996.SPF環境によるデュロック種系統造成(2).静岡県中小家畜試験場研究報告,9:1-7.兵藤勲.1997.脂肪交雑のある豚.畜産の研究, 51 :19-24.
• 石井和雄.2004.豚の近交退化について.養豚 の友,4:22-26,
• 入江正和.1989a.豚脂肪の理化学的性状に及ぼす諸要因(4),畜産の研究43:1143-1152.
• 入江正和.1989b.豚脂肪の理化学的性状に及ぼす諸要因(1).畜産の研究43:793-798.

タイトルに関連する用語 (2件)： デュロック種 ,  系統造成