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J-GLOBAL ID：201402214955426756   整理番号：14A1126454

言語とコミュニケーションの創発に対する複雑系アプローチ 言語的コミュニケーションシステムの創発に関する実験的アプローチ

著者 (3件)： 金野武司 (北陸先端科学技術大学院大) ,  森田純哉 (名古屋大 未来社会創造機構) ,  橋本敬 (北陸先端科学技術大学院大)
資料名： 計測と制御  (Journal of the Society of Instrument and Control Engineers)
巻： 53  号： 9  ページ： 801-807  発行年： 2014年09月10日 
JST資料番号： F0131A  ISSN： 0453-4662  CODEN： KESEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 人間のコミュニケーションにおいて,意図のような記号に直接表現されていない「言外の意味」を伝達できる点に着目して,言語的コミュニケーションシステムの創発に関して,通常のコミュニケーションを制限する実験室実験の手法の有効性を調べた。6種類の図形を準備し,参加者が別々の部屋で端末を介してインタラクションできる環境を構築し,メッセージの意味の分析を行った。実験結果から,記号的なコミュニケーションシステムの形成に成功するペアには段階的な形成過程があり,字義どおりの意味の成立に先行して言外の意味の成立が先行することが確認され,初期段階における慣習的行動が,その後の形成過程に有用な影響を与えることが明らかとなった。

シソーラス用語： *言語 ,  *コミュニケーション ,  記号 ,  理論 ,  概念 ,  意味解析
準シソーラス用語： *記号論 ,  *創発 ,  *非言語コミュニケーション

分類 (1件)： 人工知能  (JE08000Z)

引用文献 (19件)：

• Kaneko, K. and Tsuda, I.: Constructive complexity and artificial reality: An introduction, Physica D: Nonlinear Phenomena, 75-1-3, 1/10 (1994)
• Galantucci, B.: Experimental semiotics: A new approach for studying communication as a form of joint action, Topics in Cognitive Science, 1-2, 393/410 (2009)
• Scott-Phillips, T. and Kirby, S.: Language evolution in the laboratory, Trends in Cognitive Sciences, 14-9, 411/417 (2010)
• Galantucci, B.: An experimental study of the emergence of human communication systems, Cognitive Science, 29-5, 737/767 (2005)
• Scott-Phillips, T., Kirby, S., and Ritchie, G.: Signalling signalhood and the emergence of communication, Cognition, 113-2, 226/233 (2009)

タイトルに関連する用語 (6件)： 言語 ,  コミュニケーション ,  創発 ,  複雑系 ,  言語的コミュニケーション ,  実験