抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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本稿では,話者照合に対する再生音声によるなりすまし攻撃を防ぐための枠組みである声の生体検知のためのポップノイズの音素情報の影響について調査する。近年,声を用いた生体認証法である話者照合において合成音声や録音音声の再生によって受けるなりすまし攻撃が重大な問題となっている。なりすまし攻撃への対応として,入力音声が実際に人間が発話したものなのか,スピーカーで再生されたものなのかを判定する声の生体検知が提案された。声の生体検知では,入力音声に息の吹かれにより発生するポップノイズが含まれるかどうかを判定する。このポップノイズ検出法によってなりすまし攻撃を高精度で防ぐことが確認されているが,一方,ポップノイズの有無の判定だけによる検出では悪意のある攻撃者に破られてしまう可能性が高いという問題がある。そこで,本研究では声の生体検知と話者照合の性能評価と同時にポップノイズが含まれる音素について分析しポップノイズの音素情報が声の生体検知の頑健性向上に有用であるか調査し報告する。(著者抄録)
