抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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未利用木質材料としての竹材と産業副産物の高炉スラグの有効利用による有機接着剤を使用しないVOCフリーの竹ボード製造の可能性を探り,住環境に優しい遊具(ジャングルジム)の製作について検討した。まず,市販木質ボード製造と同様の条件で竹ボードを製作した結果,高炉スラグの粒子間結合による曲げ強さ発現効果を確認し,最適成型条件(成型温度160°C,成型圧力3.0MPa)を見出した。成型されたボードは,最適条件において曲げ強さ14.5MPa,見掛け密度1.15であり,市販木質ボードと同様であることを明らかにした。次いで,小型ボード製作の最適条件に従って,70cm角の大型ボードを製作した。大型ボードは,特殊な工具は使用せず一般的な市販木材加工工具のみの使用で加工可能であった。結果として,幼稚園あるいは保育所に置くことを想定したジャングルジムを試作し,将来有機接着剤フリーの竹ボードの工業的使用を確認できた。(著者抄録)