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J-GLOBAL ID：201802262624777074   整理番号：18A1493482

各種構造用面材を用いた釘接合部の一面せん断特性と変形性状の把握

Single Shear Properties and Deformation Behavior of Nailed Joints Using Various Structural Panel Materials

著者 (4件)： 小川敬多 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  原田真樹 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  渋沢龍也 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  宮本康太 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 64  号： 4  ページ： 139-148(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 中層・大規模建築物の木造化が進むなか,強度性能に優れた構造要素の開発が求められる。面材を用いた構造要素の開発はその方策の一つであり,その強度性能を高めるうえで,釘接合部のせん断性能の向上が重要である。本研究では,強度性能に優れた構造要素の開発に資する知見の獲得を目的として,構造用合板,ミディアムデンシティファイバーボード(MDF),パーティクルボード(PB)を側材とした釘接合部の一面せん断性能を実験により明らかにした。荷重-スリップ変位曲線から降伏耐力を求めた結果,MDFを用いた釘接合部はスギ合板のそれよりも高い値を示し,PBの釘接合部はカラマツ合板のそれに匹敵する値を示した。また,試験中の釘頭付近の様子を観察した結果,加力初期は外観上で顕著な変化は認められず,降伏時では釘頭が側材にめり込み始めた。釘の引き抜けは顕著には現れなかった。この様子は側材に用いた面材の種類に関わらず共通していた。(著者抄録)

シソーラス用語： *構造材料 ,  *建築材料 ,  *釘接合 ,  合板 ,  剪断力 ,  ファイバボード ,  パーティクルボード ,  スギ材 ,  カラマツ材 ,  構造要素 ,  変形 ,  降伏応力 ,  *材料試験 ,  *剪断強さ
準シソーラス用語： *面材 ,  MDF

著者キーワード (5件)： nailed joint ,  shear properties ,  plywood ,  medium density fiberboard ,  particleboard

分類 (3件)： その他の建築部分  (RB03050S) ,  製材・加工  (FF05032S) ,  木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (31件)：

• 1) 林野庁:公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(平成22年法律第36号). 2010年5月26日公布, 同年10月1日施行.
• 2) Hong, J.P., Ni, C., Vinson, M.: Midply truss wall system: high-performance shear wall for midrise wood-frame buildings. J. Struct. Eng. 138, 1120-1127 (2012) .
• 3) 青木謙治, 杉本健一, 神谷文夫:厚物構造用合板を用いた高強度耐力壁の開発.日本建築学会技術報告集 20(44) , 111-114 (2014).
• 4) 神谷文夫, 青木謙治, 杉本健一, 谷川信江, 照井清貴, 鈴木秀三, 岡田 恒, 平野 茂, 渋沢龍也:開口を有する高強度耐力壁 -無開口壁と同等の性能を有する設計と実験による検証-. 日本建築学会大会学術講演梗概集(関東), 構造III, 2015, pp.341-342.
• 5) 麓 英彦, 岡崎友也, 三宅辰哉, 岡部 実:Midply Wall Systemによる枠組壁工法高耐力壁. 木材工業 72(11) , 492-495 (2017).

タイトルに関連する用語 (5件)： 面材 ,  釘接合 ,  せん断 ,  性状 ,  把握