抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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近年,「農泊」は日本の農村開発にとって人気のある道になっている。この種の観光に取り組む地域の数は将来増加すると予想される。本研究の目的は,グリーンツーリズム(GT)の系譜を整理し,農泊の展望と問題点を検討することである。文献と関連施策を整理することにより,GTから農泊への展開が明らかになった。さらに,事例研究で現在の農泊に関する実際の要因を詳述する。これをまとめると,1)顧客の多くは教育旅行生であるが,これまでと比較して需要は安定的でない。2)個々の旅行者と企業研修の需要増加が予想される。3)必ずしも農林漁業体験等の農村生活体験は求められない。4)副業的な農泊の経営。5)インバウンド客の確保には一定の資本投資が必要であること。6)農泊は農家のみではなく,農村住民全員が参加できる取組。7)農泊経営者として若年層の参入は難しい。8)ホテルを農泊の宿泊施設に含めるべきかどうか議論(の余地がある)。こうした事実に基づいて,政府が進めている農泊の振興策と現状は異なるということができる。(翻訳著者抄録)