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J-GLOBAL ID：202002236759650845   整理番号：20A0826671

輸入羊肉との比較による国産羊肉の肉質評価

著者 (3件)： 吉原佑 (三重大 大学院生物資源学研究科) ,  此島千晴 (三重大 大学院生物資源学研究科) ,  三島隆 (三重大 大学院生物資源学研究科)
資料名： 畜産技術  (Livestock Technology)
号： 779  ページ： 7-14  発行年： 2020年04月01日 
JST資料番号： Y0328A  ISSN： 0389-1348  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・国産羊肉(サフォーク種)と輸入羊肉の肉質を理化学分析と官能評価により比較検討。
・材料は国産羊肉(仕上げ肥育に大豆,小麦,ビートパルプやルーサンなどを配合した飼料を給餌)と輸入羊肉とも8か月齢の雌羊で,それぞれ5頭分ずつのラムチョップ(胸最長筋)を使用。
・理化学分析について,食肉の理化学分析および官能評価マニュアル(家畜改良センター,2010)を参考に各項目を分析。
・香気成分分析について,Watanabeら(2008)の方法に従い,SPME法により100°Cに加熱した皮下脂肪から30分間香気成分をファイバーに捕集し,ガスクロマトグラフィー質量分析。
・官能評価について,官能評価マニュアル(家畜改良センター,2010)を参考に各項目を評価。
・理化学分析の結果,輸入羊肉に比べ国産羊肉が遠心保水性は10%低値,脂肪融点は0.7°C低値,粗脂肪含量は10%高値,加熱損失および破断応力には有意差なし。
・香気成分分析の結果,66種を同定,ヘキサナールは国産羊肉に高値,2-ノネナールは輸入羊肉に高値。
・官能評価の結果,国産羊肉の方が総合的に美味しいとの評価が多数。

シソーラス用語： *羊肉 ,  輸入 ,  日本 ,  食品特性 ,  品質 ,  比較試験 ,  ヒツジ ,  背筋 ,  配合飼料 ,  芳香成分 ,  官能検査 ,  食品成分 ,  食品分析 ,  脂肪族アルデヒド
準シソーラス用語： サフォーク種 ,  ラムチョップ ,  胸最長筋 ,  香気成分 ,  肉質 ,  日本産

分類 (3件)： 羊,山羊  (FD02050F) ,  生肉の品質と処理  (FJ12032O) ,  食品の品質  (FJ01040F)

物質索引 (2件)： 2-ノネナール ,  ヘキサナール

引用文献 (19件)：

• Boylston TD, Morgan SA, Johnson KA, Wright RW, Busboom JR, Reeves JJ. 1996. Volatile lipid oxidation products of Wagyu and domestic breeds of beef. Journal of Agricultural and Food Chemistry 44, 1091-1095.
• Ferguson DM, Schreurs NM, Kenyon PR, Jacob RH. 2014. Balancing consumer and societal requirements for sheep meat production: An Australasian perspective. Meat Science 98, 477-483.
• Gkarane V, Brunton NP, Allen P, Gravador RS, Claffey NA, Diskin MG, Murphy P. 2019. Effect of finishing diet and duration on the sensory quality and volatile profile of lamb meat. Food Research International 115, 54-64.
• 函館税関 2004. 羊肉の輸入. [homepage on the Internet]. 函館税関. 函館. [cited 22 April 2019]. Available from URL:http://www.customs.go.jp/hakodate/content/ram200412.pdf.
• 家畜改良センター, 2010. 食肉の理化学分析及び官能評価マニュアル

タイトルに関連する用語 (5件)： 輸入 ,  羊肉 ,  国産 ,  肉質 ,  評価