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J-GLOBAL ID:202102285511562096   整理番号:21A0185660

木質材料の座屈強度に関する研究(その1):弾性座屈強度の評価に関する考察

A STUDY ON BUCKLING STRENGTH OF TIMBER MATERIALS (PART 1): EVALUATION OF ELASTIC BUCKLING STRENGTH
著者 (4件):
資料名:
巻: 85  号: 777  ページ: 1457-1467(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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座屈は柱材料にとって重要な問題である。日本の建築基準法は,木質材料に対する細長比の上限を150と規定している。この上限は,木材評価の結果に基づいている;従って,それは集成材やLVLのような人工木材に適していないかもしれない。最近,大型や中規模の木造建築が大きく注目され,大型の木造建築が世界各地で建設されている。細長比が150を超える長い柱を有する建物は,日本の建築市場で魅力的である。以前の研究では,著者の一人が,構造壁内ブレース用のLVLと合板を用いた実験データに基づいて,座屈強度を評価する方法を提案した。断面形状は長方形で限定されていた。本研究では,柱に集成材とLVLを用いて座屈強度を評価した。断面は正方形,すなわち120×120mmと60×60mmであった。細長比は30と200の間に設定し,たわみに対する積層方向もパラメータとして設定した。これらの試験体は圧縮試験を用いて評価し,両端はピン支持であった。圧縮試験を行う前に,曲げヤング係数を非破壊振動試験により測定した。座屈強度評価のための降伏ひずみを定義するために,短柱による単調載荷試験を行った。短柱に関しては,各材料の降伏ひずみは,集成材試験体で1300~1400μ,LVLで1400~1500μと定義された。これらの値を用いて限界細長比を計算した。振動試験から,集成材のヤング率は10.31~10.39kN/mm2であり,LVLのそれは13.75~13.82kN/mm2であった。試験体の座屈強度を評価するために3つの規定値を用いた,すなわち,最大応力(σ1),サウスウェル法により評価した応力レベル(σ2),塑性座屈強度(σ3)。σ1とσ2の値は類似していた;しかし,安全性評価によりσ1がより適切であるという結論であった。σ3とオイラーの座屈強度式を比較し,σ1とσ3を比較して,集成材とLVLの限界細長比が100であると決定した。この値は,木構造の構造設計基準に対応し,規準値の根拠をより理論的に示すことができた。さらに,オイラーの座屈強度式と試験結果の比較では,細長比が200までの材料に対して座屈強度を安全に評価できることを証明した。オイラーの式に対するヤング率の適切性に関して,材料試験の5%下限値,または集成材とLVLに対するJASの5%下限値を使用できることが分かった。試験結果と計算値は良く相関した。(翻訳著者抄録)
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