抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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琵琶湖南流域では,藍藻の発生,濁水の流入,水中植物の繁茂(SAV)など,環境変化が社会問題化している。このような生態系の変化は,気象条件への依存度が高く,局所的・突発的・断続的に発生することが多いため,現在の水質モニタリングや生物調査の頻度や労力では発見が困難な場合がある。その結果,生態系の変化を引き起こす要因の解析の進展を妨げている。本研究では,湖畔の建物の屋上に定点カメラとタイムラプスカメラを設置し,2018年4月から12月の生態系変化をカメラがどのように捉えたかを調査した。カメラは,天候の変化,植物プランクトンのブルームの発生,濁水や濁流の流入,SAVの成長・減少を検出した。その結果,RGBのRed Ratio(RR)のピークは写真の濁り水や濁り水と一致し,RGBのGreen Ratio(GR)は植物プランクトンのブルームの発生に対応して高くなる傾向があることがわかった。また,SAVのGRは一定を示し,水中の植物プランクトンブルームのGRより有意に低いことがわかった。このように,RRでマッピングすることで,集中豪雨直後の濁水流入の時間経過をより鮮明に捉えることができ,GRでSAVの被度を示すことができる。(翻訳著者抄録)