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J-GLOBAL ID:201402265650110507   整理番号:14A0860817

低コヒーレンス定量位相差顕微鏡による光免疫療法(PIT)時の癌細胞の動的形態学的変化に関する研究

Investigation of dynamic morphological changes of cancer cells during photoimmuno therapy (PIT) by low-coherence quantitative phase microscopy
著者 (6件):
資料名:
巻: 8931  ページ: 893113.1-893113.10  発行年: 2014年 
JST資料番号: D0943A  ISSN: 0277-786X  CODEN: PSISDG  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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著者らは,今までに,副作用を伴うことなくマウス中の移植腫瘍を根絶できる新規分子標的癌光線療法として,光免疫療法(PIT)について報告してきている。PITでは,光感作性色素であるIRDye700DX(IR700)をモノクローナル抗体(mAb)に結合させたものを利用することを特徴とする。静脈内に投与されたmAb-IR700コンジュゲートは,腫瘍へと運ばれ標的細胞と結合するが,mAb-IR700が結合した細胞が近赤外光に曝露されると標的特異的に細胞致死が誘発される。Photofrin(商標登録)を用いる従来の光力学療法(PDT)の場合とは異なり,著者らのmAb-IR700コンジュゲートは特異的に標的細胞と結合し,循環する非結合mAb-IR700は光毒性に寄与しないという特性を有していた。今までにPITのメカニズムは完全には理解出来ていないが,免疫複合体mAb-IR700が細胞膜に結合して活性を示すことはわかっていた。また,以前の研究より,細胞の破裂は,近赤外光への曝露数秒後に始まることも確認されている。本研究では,PITのメカニズムをより理解することを目的として,PIT実施中の癌細胞の動的形態学的変化を,非侵襲で三次元ラベルフリー観察が可能な浜松ホトニクス社製の低コヒーレンス定量的位相差顕微鏡(LC-QPM)を用いて観察した。具体的には,3T3/HER2細胞を,抗HER2トラスツズマブ-IR700(10μg/mL)を含む培地中で24時間培養した後,LC-QPMで観察しながら,IR700励起光(500~780nm)とイメージング用(780~950nm)の2種類の波長で照射を行った。励起光(500~780nm)の照射後すぐに標的細胞は膨潤を開始し,1分後にはバーストがはじまった。この観察結果より,PITにおいては,光反応によってダメージを受けた細胞膜より細胞外水分の流入が起こり,細胞の破裂へと向かうことがわかった。
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物科学研究法一般  ,  腫ようの薬物療法  ,  光化学反応,ラジカル反応  ,  抗原・抗体・補体一般 

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