抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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我々は天文学の中で最も未開拓なSub-MeV・MeVガンマ線の全天探査を行うために,電子飛跡検出型コンプトンガンマ線カメラ(ETCC)を開発した。この装置は,従来のコンプトンカメラでは測定困難であった,反跳電子の方向を測定し,入射ガンマ線の方向を決定できるばかりでなく,反跳電子と散乱ガンマ線の角度を用いた運動学的検証により,高い雑音除去能力を持ち,高感度が期待できる。宇宙環境下での動作試験,および宇宙拡散ガンマ線,大気2次ガンマ線の検出を目的として,10cm角ETCCを気球に搭載し,2006年9月1日,三陸大気球観測所より放球し,観測高度32~35kmで約3時間の観測に成功し,解析の結果0.1-1MeV領域で420ガンマ線事象を観測,宇宙拡散ガンマ線および大気ガンマ線エネルギースペクトルを得た。この結果から,将来50cm角ETCC程度の装置の場合,従来の10倍程度の感度が達成できる可能性を得た。現在,次期気球実験によるガンマ線天体の観測に向け,中型ETCCの製作を進めている。その現状も報告する。(著者抄録)