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J-GLOBAL ID:200902266475936495   整理番号:09A0166061

地圏環境における元素分布・循環の研究-ヒ素とクロム-

Geoenvironmental assessment by INAA analysis of chromium and arsenic for a large number of stream sediments
著者 (9件):
資料名:
ページ: 414-424  発行年: 2009年01月 
JST資料番号: L2149A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球化学図は,人為汚染による元素濃集とバックグランドである本来の地質的要因を区別することを期待されており,環境基盤図として使用され,土壌汚染などの環境問題の評価に大きな役割を担っている。中・古生層の分布する愛知県北部から岐阜県南部にかけての東西約15km,南北約10kmを調査地域とした。本研究では,本調査地域におけるヒ素と金の濃度を規定する要因を考察するとともに,中・古生層におけるヒ素と金を中心とした元素の挙動を知ることを目的とした。分析試料には,地域代表性が良く,均質的な河床堆積物を用いた。測定は,中性子放射化分析と蛍光X線分析によって行った。調査地域の地質を美濃帯砕屑岩分布地域,美濃帯チャート分布地域,第三紀・第四紀層分布地域の3地域に分け,絶対値でなく相対的に比較を行った。美濃帯砕屑岩地域で金は,0.006~0.014ppmであり,第三紀・第四紀層地域のように,0.1ppm以上の高い値は見られなかった。ヒ素は第三紀・第四紀層地域に比べ,比較的低濃度の地点が多いが,顕著な違いは見られない。美濃帯チャート地域では,第三紀・第四紀層地域に比べ,コバルト・マンガン・タングステン・ケイ素が高い濃度を示す。中・古生層は,第三紀・第四紀層に比べ,より古い地層であるために,風化により溶脱しやすい元素は,年月をかけて既に河川中に流出していると考えられる。その結果,溶脱しやすい元素は濃度がより低くなったと考えられる。同様に,溶脱しにくい元素は,河川堆積物中により多く残留している可能性があると考えられる。このことが,河川堆積物中の主要化学成分が変化する一因だと考えられる。ヒ素が多く含まれている地点の不透明鉱物をハッピングし,黒光りしている鉱物,赤い鉱物,黒い鉱物を見ることができた。中性子放射化分析で定量したところ,赤い鉱物には高濃度ヒ素を含むことがわかった。本研究地方の,中・古生層におけるヒ素は比較的低濃度な地点が多く,第三紀・第四紀層と比べ大きな違いは見ることができなかった。ヒ素が高濃度であるのは,河川堆積物中に含まれる上記3不透明鉱物を含むことによって,高濃度のヒ素を伴うようになったと考えられる。また,ヒ素と金の規定要因は異なると考えられるため,ヒ素が低濃度であっても金が高濃度を示すことがわかった。
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分類 (1件):
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同位体地質学 

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