抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スマートフォンやタブレット型端末等の普及により移動通信分野のトラフィックは増加しており,高層ビル等の存在する都市部地域では,ユーザを効率的にネットワークに収容するために三次元的なサービスセルの設計が必要とされている。本稿では,都市部環境において屋外の基地局から屋内のユーザに到来する電波伝搬特性を解明するため,大学内キャンパスでUnmanned Aerial Vehicle(UAV)を用いて2.4GHz帯における屋外-屋内電波伝搬特性の測定を行った。市販の携帯型無線LAN基地局を送信機としてUAVに搭載し,USB型無線LAN受信機を接続したノートパソコンを屋内に設置しReceived Signal Strength Indicator(RSSI)を測定した。UAV位置を建物壁面に対して高さ方向,または水平方向に移動させ,伝搬損失特性がどのように変化するか解析を行った。測定結果として,送受信機間の見通しが無い場合,窓柵による遮蔽や窓枠による回折損失が支配的である事を示した。また,見通し条件においても,受信機が窓際から離れるにつれて損失が増大する事を示した。今後は,三次元的なサービスセルの設計に測定結果を用いて検討する予定である。(著者抄録)