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J-GLOBAL ID:201102216070672173   整理番号:11A0581708

公共用水域の人畜由来汚染による健康影響リスクの解明と規制影響分析に関する研究

著者 (18件):
資料名:
巻: 2005  ページ: ROMBUNNO.57  発行年: 2005年 
JST資料番号: X0280B  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,大腸菌,原虫,ウイルス等微生物,排泄物由来化学物質等からマ-カ-となる項目を抽出し,国内の水源等を対象に汚染指標項目の実態調査により汚染状況を把握し,代表性,特異性,安定性,操作性等を考慮し,水道水源を中心とする公共用水域の人畜由来汚染指標グル-プを確立するための調査を行った。当該指標のパタ-ンにより水源の汚染プロファイルを作成する。また,地理的な施設情報等の活用により,水源の人畜由来汚染源の負荷を推測すると共に,下水処理水,畜産排水,未処理水等の寄与率を推定する。一方で,代表的な感染微生物を例として,汚染による健康影響リスクを推定し,通常処理,高度処理,膜処理,自然界における消長等の消毒除去効果等リスク削減効果について解析を行う。結果をまとめると,流域におけるヒト,ブタ,ウシ等による汚染について,流域情報と水質項目の関連を調べると,大腸菌,嫌気性芽胞菌,硝酸等で流域情報との関連が見られた。また,ステロール類の構成を調べ多変量解析を行ったところ,汚染度が高いと思われる地点では,ヒトとブタおよびウシのステロール類構成比との関連性が高いことが示された。Real-time PCR法による各遺伝子マーカーの調査では,全ての地点においてヒト由来の遺伝子マーカーが優先的に検出された。ウイルスの調査では,秋期調査ではエンテロウイルスが全地点で相対的に高濃度で検出され,冬期調査ではノロウイルスがG1,G2共に非常に高い濃度で検出された。公共用水域への下水処理水の流入による生物マ-カ-,化学物質マ-カ-の変化と相互関係を把握するため,1河川を対象に下水処理水の流入前後で実態調査を行ったところ,クリプトスポリジウムは下水・河川水試料の全てで不検出であり,平常時における汚染のレベルは低いことが示された。全ての試料からステロール類とカフェインが検出された。淡水性二枚貝(イケチョウガイ)を利用した河川水中のクリプトスポリジウムのオーシスト低減効果の検討では,オーシストの集塊化に二枚貝が有効であった。国外の微生物汚染に関する規制影響解析の文献調査結果で,特に米国においては,クリプトスポリジウムやウイルスによる感染症のリスクと規制による削減効果について規制影響分析(Regulation Impact Analysis)が行われていることが示された。
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分類 (4件):
分類
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河川汚濁  ,  その他の汚染原因物質  ,  し尿処理  ,  農業廃棄物一般 
物質索引 (1件):
物質索引
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