抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Massive MIMOは,基地局のアンテナ素子を多数にすることにより,簡易な信号処理でサービスエリアの向上と干渉低減を実現する技術として注目されている。しかし,一般にMIMO伝送では,伝搬チャネル応答(Channel State Information:CSI)のフィードバックが大きな通信効率の低下を与えることが知られている。CSIを端末からの上り回線で得る手法が提案されているものの,CSIの推定そのものがMassive MIMOでは通信におけるオーバーヘッドとなる。著者らはこれまでアナログ部でマルチビームの形成と選択を行い,ディジタル部ではブラインドアダプティブアレーであるConstant Modulus Algorithm(CMA)を用いることでCSI推定そのものを不要とするマルチビームMassive MIMO伝送を提案した。本報告では,本構成を実現するための,ハード,信号処理部,アクセス制御部の具体構成を示す。また,本検討を実環境で評価するための2.4/5.1/19.5GHz帯で動作可能な試作装置について紹介する。(著者抄録)