抄録/ポイント: 抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
道路緑化が住環境に与える効果について,その効果が強く表れると予想される札幌,横浜,広島など9つの大都市を対象に分析を行った。住環境を代表する変数としては,各都市の地価公示の平均値を採用し,道路緑化率や他の要因が地価に与える効果を,Difference-in-Difference法を用いて分析した。1997年の推計結果からは,道路が多い地域では住環境が悪いと評価され地価が低くなる傾向があり,道路緑化率についても,緑化された道路が増えることは住環境を悪化させるという結果になっている。ところが,2000年では,道路緑化率が1%上昇すれば平均地価は2,500円上昇するという結果になり,道路緑化率のトレンドの変化と呼応して構造変化が生じているものと考えられる。1997年と2000年との間に構造変化が生じていることを発見できたが,その原因解明は今後の課題である。