抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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蒸煮処理竹粉のみを用いて作製した射出成形体について,水中浸漬試験,80°C乾燥試験および耐光性試験を行った。得られた主な結果を以下に示す。1)蒸煮処理竹粉のみを用いて成形した試験片は,14日間の水中浸漬を行っても形状が崩れることは無く,目視では顕著な変化は見られなかった。2)試験片の断面積は,水中浸漬によって,5~10%増加し,浸漬終了後一週間乾燥すると,逆に10~13%減少した。3)試験片の重量は,水中浸漬によって約6%増加し,さらにその後の乾燥によって,逆に約18%減少した。4)ビッカース硬さについては,水中浸漬によって20HV程度から5HV程度まで低下した。しかしながら,浸漬終了後の乾燥によってほぼ元の硬さに回復した。5)蒸煮処理竹粉のみを用いて成形した試験片は,80°Cによる14日間の乾燥を行っても,割れ等の大きな変化は生じなかった。6)80°Cの乾燥によって,試験開始3日目までに試験片の断面積は4~8%収縮し,重量はおよそ5%減少した。7)試験片のビッカース硬さについては,80°Cの乾燥によって10HV程度増加する傾向を示した。8)蒸煮処理竹粉のみを用いて成形した試験片に対して,紫外線照射を行ったが,目視で確認できるような色の変化や表面割れ等は生じなかった。9)試験片の明度については,測定箇所にかかわらず実験によって増加した。また,明度の増加傾向は,およそ実験前の明度に依存していた。