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J-GLOBAL ID：201602268472162470   整理番号：16A0843095

地熱熱水輸送用炭素鋼管に付着するスケール形成過程のモデル化

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著者 (2件)： 盛田元彰 (東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 海洋工学系 海洋電子機械工学部門) ,  梅澤修 (横浜国立大学大学院 工学研究院 機能の創生部門)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 80  号： 5  ページ： 309-316(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 24時間発電可能である地熱発電はベース電源として期待されているが,未だ広く普及するには至っていない。安定操業を阻害する大きな要因の一つに,配管閉塞や熱交換の阻害を引き起こすスケールの付着お問題がある。そこで本研究では,長崎県雲仙市小浜町の小浜温泉バイナリー発電所に設置したエルボー炭素鋼管に曝気前の温泉水を流動させ,付着したスケールを分析し,付着スケール基本構造とその形成過程について以下の知見を得て,スケール形成過程の概念モデル図を提示した。その結果,1)配管上の付着物は4層構造(炭素鋼管/鉄の腐食生成物/ケイ酸マグネシウム/アラゴナイト/ケイ酸マグネシウム)のケイ酸マグネシウムとアラゴナイトは地熱熱水中で過飽和であった。2)炭素鋼表面は腐食しており,腐食生成物が配管全面に付着していた.また,地熱熱水由来の初期付着物はケイ酸マグネシウムであり,その腐食生成物上全面を覆うように形成されていた。などの知見を得た。

シソーラス用語： *地熱発電 ,  *スケール ,  熱水系 ,  給水管 ,  温泉水 ,  炭素鋼 ,  *鋼管 ,  腐食生成物 ,  ケイ酸マグネシウム ,  霰石 ,  *腐食 ,  配管材料 ,  形成過程
準シソーラス用語： アラゴナイト ,  給水配管

著者キーワード (10件)： scale ,  calcium carbonate ,  silica ,  magnesium silicate ,  geothermal plant ,  scale ,  calcium carbonate ,  silica ,  magnesium silicate ,  geothermal plant

分類 (2件)： 地熱発電  (NB03110F) ,  腐食  (WB03030B)

引用文献 (18件)：

• 1) J. MacAdam and S. A. Parsons: Rev. in Env. Sci. and BioTec. 3(2004) 159–169.
• 2) J. MacAdam and S. A. Parsons: Water Sci. and Tech. 49(2004) 153–159.
• 3) J. D. Doyle, K. Oldring, J. Churchley and S. A. Parsons: Water Research 36(2002) 3971–3978.
• 4) K. Sawada, G. Kannno, M. Iino and K. Sato: Zairyo-to-Kankyo 60(2011) 296–303.
• 5) L. N. Plummer and E. Busenderg: Geo. et Cosmo. Acta. 46(1982) 1011–1040.

タイトルに関連する用語 (6件)： 地熱 ,  水輸送 ,  炭素鋼 ,  スケール ,  形成過程 ,  モデル化