抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アミロース含量の類似する日本産の高アミロース米夢十色と中国産の高アミロース米中早22号(インディカ)を原料とし,両品種の米粉の示差走査熱量計による吸熱特性およびそれらの米粉により試作した米麺の動的粘弾性の経時変化・茹で損失と茹で上がり倍率などについて比較検討を行った。その結果,夢十色の米粉の糊化ピーク温度は中早22号より約16°C低温側にシフトしており,中早22号の方が強固な結晶構造を作っていると推察された。一方,茹で麺の貯蔵弾性率と損失弾性率の経時変化から,夢十色の茹で麺は中早22号より老化が遅く,硬くなり難いことが明らかになった。また夢十色の茹で麺の損失正接は中早22号より小さい値を示し,夢十色の茹で麺のほうが中早22号の茹で麺に比べ弾性の寄与率が大きいことが明らかとなった。夢十色の米麺の茹で損失は中早22号より有意に高く,茹で過程においては中早22号が夢十色より米麺素材として好ましいと考えられた。(著者抄録)