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J-GLOBAL ID:200902210865632300   整理番号:08A0600724

消費者の調理行動からみた加熱調理用トマトの普及上の課題

著者 (1件):
資料名:
号: 25  ページ: 53-62  発行年: 2008年03月 
JST資料番号: J1351B  ISSN: 1882-6989  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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消費者の調理行動を捉えるため,盛岡市とその近郊に住む主婦31名を対象に記帳によるアンケート調査と面接を行った。ホールトマトを利用する人,しない人の間には,相違点が見出された。料理が嫌いな人は,生の素材に近い特徴をもつホールトマトは使わず,用途に応じて簡便な最小限の調味でよい既製品を多用すると考えられた。簡便性への志向は,全体に共通しているが,「日常的に既製品を使う」の選択は,料理への積極性の有無が伴う。加熱調理用トマトの普及には,先ずは,ホールトマトを使い慣れている消費者に当面の的を絞る必要がある。今回の面接では,加熱調理時における生食用品種の欠点は指摘されず,料理の食味に影響をもつ汁気も,不満を感じている人はいなかった。加熱トマト料理の種類が未だ少なく,汁気の多さが不満になるレシピが多く定着していないので,汁気について消費者が反応しにくいと考えられた。リコペンは,身体によいと漠然とした認知に留まっており,具体的な効能を理解していなかった。リコペンの情報が,加熱調理用トマト購入への動機づけになる可能性はあるが,それより,加熱調理用トマトの特徴が活きる加熱料理のレシピの普及が不可欠である。面接は肉と魚の半々の摂取や野菜の摂取量を増やすよう心掛けている人が多かった。トマトで肉と根菜類を煮込む型どおりの発想でなく,魚を含め身近な,主婦の使い慣れた他の野菜と共に加熱調理用トマトを料理に採り入れていく目配りが必要である。手間の掛かる複数の調理操作を必要としないことも大切である。「炒める」「煮る」が多いので,特に汁気が出にくい食材が適し,短時間で鍋一つでできる「炒めもの」を中心のレシピが加熱調理用トマトを導入し易くする調理操作である。食生活に定着させるには,消費者の実際の調理行動等をふまえたレシピの提案を併せ行うことが必要と考えられる。
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