抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電力変換装置は動作周波数を上げることにより装置の著しい小型軽量化や経済性と性能の向上を実現することができる。一方,動作周波数の上昇はスイッチング損失や高周波ノイズの増加という弊害をもたらすことになる。ソフトスイッチングはスイッチング損失と高周波ノイズを抑制することができるという大きな長所があり,高周波電力変換技術を使用する全ての分野でその応用が検討されている。しかし,ソフトスイッチングにはスイッチ素子の導通損失の増加,部品点数の増加,制御性の悪化というような短所もあり,長所の重要性と短所の克服のしやすさによって,かなり明確に得意分野と不得意分野が分かれている。電子レンジや絶縁型DC/DCコンバータなど高周波トランスを有する電力変換装置,および,電磁調理器や超音波洗浄機など負荷に共振要素を有する電力変換装置は得意分野である。逆にこのどちらにも属さない装置は不得意分野である。ソフトスイッチングの研究は全ての分野において活発に継続されており,得意分野においてはさらなる高性能化や応用範囲の拡大が実現されている。不得意分野においては欠点を軽減して実用化を実現するための研究が広範に実施されており,実用化例も報告されている。本報告書はこれらの最新の研究開発状況を全産業分野に渡って詳細に調査した結果をまとめたものであり,ソフトスイッチング技術とその実用化の最新動向を詳しく記述している。(著者抄録)