抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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泡盛の出荷額は2004年度をピークに減少傾向にあり,その対策として,酒質の多様化が求められている。今回,新たな泡盛用酵母の選抜を目標に,沖縄県工業技術センター凍結保存株や,醸造環境中から採取した酵母等のスクリーニングを行った。小仕込み試験で選抜した株(サトウキビ由来1種類,環境由来2種類)について麹15kgのプラント試験を行ったところ,サトウキビ由来の株(7031株)は,もろみ中で顕著な4-ビニルグアヤコール生産を確認し,蒸留後も101号酵母の約8倍含まれていることを確認した。選抜した3種類の株で試作した泡盛の官能評価を行ったところ,それぞれ101号酵母よりも甘みのあるものや,濃醇な味わいが感じられるものなど,101号酵母とは異なる風味を持ち,またいずれも101号酵母と同程度,あるいは高い評価を得ることが出来た。選抜株はいずれもPichia属と推定した。